出会いこそ人生の宝探し

育児のこと、不妊治療のこと、スティーブンス・ジョンソン症候群という病気のこと、日々のことetc...備忘録兼ねたブログです。

2人目不妊治療~KLC子連れ通院~

今回は2人目の治療でKLCに通院した時について書き留めておこうと思います。

 

1人目は1回目の挑戦で授かることができたため、

2人目も同じようにすぐに妊娠できると思っていましたが、

採卵4回、移植2回目でやっと妊娠に至ることができました。

 

1人目の時には仕事との調整とはいえ、

パートタイム勤務であったこと、勤務先に治療の事も伝えてあったので、

その時なりの肩身の狭い思いや初めての治療での不安はあったものの、

比較的恵まれた環境で通院することができたと思います。

 

しかし、2人目の治療は期間が長く結果がなかなかでなかったこと、

子供の預け先がなく子連れで通院しなければならなかったこと、

ホルモン治療で心身ともに限界になったりetc...

1人目とはけた違いの大変さがありました。

 

私はKLCから電車で45分くらいのところに住んでいます。

専業主婦で2人目の治療を始めたのは息子が1歳半くらいの時。

主人は自営業で都内まで1時間半かけて通勤していて、サービス業のため休みは月6回。

私の実家は遠方で、主人の実家の近くに住んではいますが、

治療を始めた当初は義父母が高齢な事、息子が人に預けられるのが慣れていない事もあり、できるだけ自分たちでなんとかしようと思っていました。

 

通院日が主人の休みの日と合えば預けて身軽で行くことができましたが、

そんなのは数回のみでした。

 

一時保育の利用も受診日が決まってからの予約では枠が埋まっていることが当たり前で、だいたいの生理日の予想と、たくさんの方のKLC通院スケジュールのブログなどを参考に保育園の予約を1か月前からとったりもしてみましたが、結局利用できたのは数回でした。当たり前ですが息子は毎回ギャン泣きです。

 

通院の3分の2は子連れで通ったように思います。

 

こんな状況で私たちがどうやって通院していたかを書き留めておこうと思います。

 

主人が休みの日は主人に預け、

一時保育の予約が奇跡的にとれたときは保育園に預け一人で通院していました。

この時期ママっ子だった息子のギャン泣きに後ろ髪をひかれながらの通院でした。

 

どちらも当てはまらず子連れで行かなければならなかった時は、

 

KLCに7時くらいに着くように私が一人で先に家を出発。

主人に9時‐10時くらいに着くように病院に息子と来てもらいバドンタッチ。

主人はそのまま仕事へ。

このバドンタッチまでに診察が終わっている事もあったし、終わっていなければなんとか息子連れで内診や診察をするという感じでした。

 

ラッシュの電車を避ける事、病院での待ち時間が少しでも短く済むようにと、こうして工夫していました。

 

主人が早朝からの仕事でバドンタッチの方法ができない時には、一人で息子を連れ、最悪の時にはラッシュの電車に乗り、受付から診察が終わるまでKLCで息子と過ごしたこともあります。

 

病院での待ち時間は9階のキッズスペースのあるところにいられる時間はまだ良いですが、5階の内診・診察の呼び出しがあってからの待ち時間が鬼門でした。

その時にもよりますが、軽く30分は待たされます。

しかも、子供のスペースは皆無。

子連れのママ達は、お菓子やおもちゃ、タブレット等で動画を見させ子供を黙らせるしかありません。(※ありがたいことにKLCではwi-fiがとんでいて、パスワードが受付にあります。)

診察後に看護師の説明や薬の処方などがある際には、さらに待たされ子連れには大変長い時間に感じます。

 

長い時間に感じるのは子供にとってはなおさらで、うちの息子も泣きわめいてしまうこともありました。

 

不妊専門のクリニックに子連れで来るほうがどうかしているという意見もあると思います。

お金さえ払えばベビーシッターなり、無認可の一時預かりなど選択肢がないわけではありません。

ただ、私たちは体外受精自体が高額であり託児にまでお金をかけられない事、息子が人に預けられるのに慣れていない事から、子連れで通院するしかありませんでした。

 

この子のためにも兄弟を…という気持ちもありましたが、

ただ純粋に私は2人目が欲しかった。

 

でも、そのために今いる息子に大きな負担をかけているのは事実でした。

本当なら公園や児童館でお友達と遊びたいのに、

朝から混んでる電車に乗せられ、狭いキッズスペースしかない病院に連れていかれ、しまいには遊ぶ場所のない待合(5階)で静かに待たなければならない…

 

自分の気持ちを息子に押し付けて、無理やりそれに付き合わせて、それが何度も結果に結びつかない日々が続いて、何をしているんだろうと自問自答の日々でした。

 

待合時間に泣き止まない息子と一緒に涙が止まらなかったこともあります。

 

まだ見ぬ新しい命への期待と希望を胸に治療に臨み、落胆する…

それを何度も繰り返すことは私たち家族にとってとても辛く、大変なことでした。

1人目が1度の治療で授かっていたため、同じことをじていてなぜ授かれないのか…

挑戦し続ければ授かれるのか…でも、それはあと何回なのか。

 

1人目の治療時よりも、2人目の治療の時のほうが子連れで通院している人が格段に増えていると思いました。

ただでさえ色んな負担がかかるこの体外受精

でも、そこにあるのは単純にわが子に会いたいという純粋な女性たちの思い。

そんな女性たちが少しでもストレスなく通院できるような病院であったり、子連れ通院への理解ある環境が整えばいいなと思います。