KLCホルモン注射通院
今回はホルモン注射で通院した周期について書きたいと思います。
KLCの体外受精は、「自然周期」・「低刺激周期」が特徴です。
自然妊娠と同じ“毎月1個の卵“の成長を大切に考え、自然排卵(月経)のタイミングに合わせた治療をしています。
不妊治療と聞くと、ホルモンをに大量に投与し卵子をたくさん育てるといったイメージもあると思いますが、KLCはあまりお薬やホルモン注射に頼らず、身体の自然な力に合わせて治療していきましょうという方針です。
365日年中無休でやっているからこそできる事だなと思います。
自然周期・低刺激周期で治療することで、立て続けに治療に挑戦できるというメリットもあると思います。
なかなか2人目を授かれず、3回目の挑戦の時に先生に、
「2回やって結果が出なかった。もっと積極的な治療(ホルモン治療)はないのか。」
と言ったところ、その時の先生は、
「もし、ホルモン治療で卵をたくさん作りたいなら転院してください。」
と言われました…
悩みました。
転院するといってもどこを選べばいいのか、また検査を一からやり直すのか…考えただけで気が遠くなりそうでした。
結局3回目もKLCで挑戦しましたが結果は胚盤胞まで育たず…。
いつまで続けようと長い暗いトンネルの中にいるような気持ちで、
4回目の挑戦D3でKLCに行くと、ホルモン注射を勧められました。
前回の先生には転院を勧められたのに…という気持ちがありましたが、転院の手間を考えればとホルモン治療をやることにしました。
【ホルモン注射通院スケジュール】
D3 ホルモン注射を勧められる。
D8 注射のみ。
D10 注射のみ。
D12 採血・内診・診察
(卵胞もまだ成長しておらず、ホルモン値も低いため追加でホルモン注射)
D14 注射のみ。
D16 採血・内診・診察
(卵胞もまだ成長しておらず、ホルモン値も低いため追加でホルモン注射)
D18 注射のみ。
D20 内診・診察で卵胞6つ確認
D22 採卵日
D23 受精確認
D29 凍結確認
注射のみの日は、受付から15分~30分くらいで呼ばれ、肩に筋肉注射をして終わりだったので楽でした。
私の場合、普段から生理の周期が30日~40日と人よりも長く不順であること、そのためホルモンの数値が上がるのも28日周期で生理が来ている人に比べると遅いため通院・注射の数は多いと思います。
この周期はほぼ息子連れで通っていました。
注射のみの日はまだ良かったんですが、診察や内診もある日は本当に大変でした。
ホルモンの副作用なのかボーっとしたり、ムカムカしたり…
一番大変だったのは自分の感情がコントロールできなくなったことです。
私は普段あまり感情の起伏がないタイプで息子に対してもヒステリーで怒るという事はほとんどありませんでした。
でも、このホルモン治療の間はちょっとしたことで怒りの沸点に達してしまい、息子のイヤイヤ期というのも重なって最悪の状態でした。
基本的には楽観主義でポジティブ思考な私ですが、このホルモン治療は人生の中でも3本の指に入るくらい心身ともに辛い時期でした。
感情がコントロールできないという事の辛さを初めて知りました。
ホルモンのせいだから、治療が終われば元の自分に戻れるそう言い聞かせてはいましたが、治療に関してはもう今回で終わりにしようと固く決意できるほど、私にとっては大変な治療でした。
この治療で、今までは採れても1つだった卵子がホルモン注射で6つ採れました。
ホルモン注射のすごさに驚きました。
そして、6つ中3つが胚盤胞まで成長してくれ、2回目の移植で妊娠に至ることができました。
他のクリニックではこのホルモン治療を毎回やっている人もいるんだと思うと、私には絶対無理だと思いました。
KLCではどの段階でこの治療を勧めるのかよくわかりません。
3回目にもう少し積極的な治療をと言って転院を勧められましたが、もしその時にホルモン治療に進んでいたら、1周期分のお金が浮いたんじゃないか…とも思いましたが、結局そのことについて聞くことはしませんでした。
自然周期・低刺激での治療が特徴のKLCでもホルモン注射の治療をやっていること、
そのスケジュールが少しでも誰かの参考になれば…